バイオディーゼル燃料の製造法には、
「アルカリ触媒法」、「酸触媒法」、「酵素法」、「超臨界法」など、
さまざまな技法があります。

それぞれに異なる特徴がありますが、
食用廃油再生燃料化装置「EOSYS」が採用しているのは、
EUをはじめ世界的にもっとも多く用いられている「アルカリ触媒法」です。
アルカリ触媒法では、植物油にメタノールと苛性ソーダなどの
アルカリ触媒を加え、エステル交換反応と呼ばれる化学反応をおこさせます。
エステル交換反応により
メタノールと油のなかに含まれる粘度の高いグリセリンが入れ替わり、
脂肪酸メチルエステル(バイオディーゼル燃料)が生成されるのです。

 
 
 
 また、品質の高いバイオディーゼル燃料を製造するためには、
生成された脂肪酸メチルエステルを精製することが不可欠です。
「EOSYS」では、水洗洗浄によって不純物を取り除く「湿式精製法」を用い、
水洗洗浄を行ったあと加温脱水を行います。
この工程を経ることで、ハイクオリティーなバイオディーゼル燃料が製造できます。



(参考)平成16年6月に竣工した京都市廃食油燃料化施設では、
燃料製造時のエネルギー消費が少なく、
技術的に実用レベルにある製造技術を対象として
検討した結果から、
世界中で採用実例の多い「アルカリ触媒法−湿式洗浄方式」を採用しています。